mulkの日記

ざっくばらん

2014年映画ベスト10 ミニシアター編

 シネコン編ベスト5を書き起こして気づいたのは、圧倒的にミニシアター系ばっか行ってたなぁってこと。5つに絞りきれないので10紹介! 正直全部僅差でランキングもほぼ意味がないのですが今の気持ちとしてはってところで。

10. 毛皮のヴィーナス

☆3.4

ポランスキー監督が好きかもしれない。ずっと舞台で二人だけのやり取りが続く本作。きっとこれは飽きて寝ちゃうんじゃないかと思ったけど、全くそんなことはなかった。二人の力関係が時系列でぽんぽん切り替わる感じとか最高に面白かった。頭のいい女はいいですね、憧れる。

9. ブルージャスミン

☆3.5

自我の強い女性が主役の話を結構観ちゃったせいで、当時よりも良かった感がすでに薄れちゃったんだけど、ケイトブランシェットのような人が墜ちていってなりふり構わずになっていくさまとかが妙に生々しいところがよかったです。

8. シンプル・シモン

☆3.6

アスペルガーの少年と家族の物語。少年の自由さに振り回されてお兄さんが大変な思いをして…、といういろいろあるけれど家族の絆を再確認するあったかヒューマンドラマなんですが、スウェーデン映画だけあって色彩感覚豊かでインテリアとか目にも楽しい。インフォグラフィック的な演出とかスパイス効いてましたよ。

7. とらわれて夏

☆3.7

正直こんなにいい映画と思わなかった! いい意味で期待を裏切られる、美しいお話でした。ケイトウィンスレットは儚い女性を演じたら世界一じゃないだろうか。女優ってすごい! 脱獄犯との運命的な恋愛物語という設定がギットギトにドラマチックで女性受け抜群ですね。やられました。

6. そこのみにて光輝く

☆3.8

タイトル通りになっちゃうんですが、絶望しかない現実の中で最後のシーンの光り輝いてる感じね、美しかったなー。綾野剛はこの映画ではすっごくかっこいいです。クローズゼロでも思わなかったけどとにかくかっこよく演じてました。

5. フルートベール駅で

☆4

本当にあった話をもとに映画化。なにをやってもうまくいかない、続かない、だめだめ主人公には家族もいて、このままじゃだめだってのは本人が一番わかってるんだよな。葛藤があってようやく上を向いて歩こうって決意の矢先に予想外の出来事。このやりきれない思いをなんとかしてくれー、といういたたまれない気持ちになりました。マイケルBジョーダンという役者さんはお上手、演技お上手。

4. ジャージー・ボーイズ

☆4.1

音楽をテーマにした映画は楽しくてよい。ザフォーシーズンズは知らなくても「君の瞳に恋してる」は誰しも聞いたことあるはず。実際はミュージカルだったのをいいところをとる形で映画に仕上げることで私のようなちょっとミュージカル苦手って人でも楽しめる作品に。ラストは壮快でしたねー、ラストだけで☆0.5はあがってるな。

3. her 世界でひとつの彼女

☆4.2

これってミニシアターだったけ? という疑問がちょっとあるんだけど、まあそれはそれでいいでしょう。ホアキンフェニックスとスカーレットヨハンソンは声がいい。まずそこがこの映画でポイントとなるとこ。主人公の醸し出す切なさとその雰囲気が心地よい音楽とともに絶妙に表現されてて、金曜の夜とかにまた観たいな。未来ガジェットも面白かった。

2. ショート・ターム

☆4.4

わけありの若者を保護する施設を舞台にしたお話。心に傷をもつ人がたくさん出てくる中でその傷を癒してくれる存在が大きくてもうぐっときてしまいました。あの彼! あの彼氏の絶対的な優しさに感動すら覚えましたよ…! 全力で感情を表現する若者たち、精一杯生きる姿に胸を打たれます。全力で走る少年はいいスパイス。重たいテーマなんだけど最後は爽快感を得られます。

1. 光にふれる

☆4.5

ちょっと前から台湾の青春映画にはまっています。きっかけは「あの頃、君を追いかけた」なんですが、台湾の若手監督は日本の文化に影響を受けていることが多く、観やすい作品がけっこうある気がします。この作品は香港と中国と合作しているようですが。目の不自由で天才ピアニストの主人公は自ら演じているため描写にリアリティあって、ダンサー志望の女の子ととても美しい光景と相まって心が浄化されます。

 

そんな感じ!

2014年映画ベスト5 シネコン編 - mulkの日記