mulkの日記

ざっくばらん

死んだ目をした少年

リアル中2まっただ中のお話。原作を知らず、監督もデビュー作(?)のようだったので、予告編だけの情報とこのタイトルで、引くような暗い映画だったらどうしようと内心どきどきしてましたが、いい意味で期待を裏切られて静かに感動しています…。なぜテアトル新宿だけの上映なんだろう。

男女の三角関係や表面とは違う本当の感情を隠した人間関係の描き方は少し桐島を匂わせるんだけど、舞台が中学だったり、深刻な出来事を重たくなりすぎないように描いているので肩の力を抜いて楽しめます。笑いもあるし。やっぱり印象深いのは個性がそれぞれしっかりしてて愛すべきキャラクター達。みんな魅力的なんだけど私はぶたちゃんが好きだったなー。一番リアリティがあったというか。あの言ったったって時の顔!あの表情はホント昔見たことありますよ。あと化けの皮を剥がされちゃったキャラ達が次々と画面から消えて行くのもよかったです。

中2病ってのは多感な中2の頃の感情が抜けきらない大人のことを指すのだと思いますが、果たして彼らはどんな大人になるのか。エンディングもメリハリ効いてて清々しかった! たまたま原作の古泉さんと、この作品のではないけど監督の松江さんのトークショーもやってたんですが、古泉さんの話が面白すぎてびっくりしました。あぁ、充実の火曜日。

☆4.1

最近映画運がいい気がする!


映画『死んだ目をした少年』公式サイト