mulkの日記

ざっくばらん

君が生きた証

初回はいいところで寝落ちして一番大事なところを見逃してしまい、息子を事故で亡くしてどん底へ突き落とされてしまったかわいそうな父親が音楽で希望を見いだす、みたいな話で、なんでこんなにも評価が高いのか、と疑問でした。ええ、寝てたんで当然ですし見てない人に文句いう権利などありません。当然私はとんでもない解釈をしていたらしく、本日リベンジ。

もともと理解力が乏しいため、本来映画は2度みたいと思っているのですが、そこまで時間が許されることもなく、、でもやっぱり2回目の方が深く解釈できるんです。例えば、楽器店店長さんの登場シーンとかね。あれだけ有名なインパクトおじさんなので、あのシーンは面白かったし、狙ってるなと。恥ずかしながら1回目では気づいてなかったです。

最近音楽がテーマのものをよくみますが、音楽というものは嫌みなく光を演出できるよいツールであり、この映画でも生きていました。ギターとボーカルだけの演奏からドラムやベースが加わり躍動していく感じとかはどんな現実も忘れさせてくれる。サムも何もない生活の中で救いを見いだせていたのだろう。

中盤から衝撃の事実が明るみになり、後からいろいろなことが紐づいてくる。私はここで、昨今話題のある残酷な事件と重なってしまい、当事者と近い距離にいる人たちのこれから起こるであろうことが想像できてしまい、胸が苦しくてやりきれない気持ちになりました。

それにしても母親は現実を受け止めて行動しているのに反し、父親ってやつはずっと目を背けて、、母親に同情しかけたけどよく考えるとなぜあの事件が起こったのか動機があまり描かれていないので、実は母親のわがままで家を出て行ったのでは、とかも想像できてしまい、エンドロール中はなんでだろうと考え続けてしまいました。

☆3.9

映画『君が生きた証』公式サイト