mulkの日記

ざっくばらん

フレンチアルプスで起きたこと

☆3.3

カンヌで「ある視点」部門受賞とのことですが、納得。とても面白い体験をしたんですが、見る人の立場によって、笑うツボが違うなと。笑いのセンスを問われるなと思いました。

ついていないことに、観てる最中よく笑うオッサンが数人いまして。酒入ってるようだったので、もう終止ゲラゲラしてるんですけどヅレてるし、白けてしまうわけなんです。おかげで本当に集中できなかった。

家族旅行に来たファミリーがスキーを楽しむため雪山に旅行にきますが、夫のとある行動がきっかけで、家族の雰囲気が凍り始める。夫の行動というのが、まあまあひどくて嫁からしたら結構ショッキングな出来事なんで、ストーリー的には深刻なんです。私がその嫁だったら同じようにわだかまりが残ってしまうだろうなと。その緊迫さが音楽とともにシリアスな雰囲気を醸していて、ホラーな展開(嫁の怒り)もありつつ夫のダメさにふっと笑っちゃう瞬間もあり。

今思い返してもとても面白い映画でした。ただ、おっさんに邪魔されて楽しみきれなかったのが残念。結婚生活の長いオッサンは映画の夫のように嫁にしばかれる経験がおありなんでしょうか。共感から来る笑いなのでしょうか。いずれにせよもう少し周りに対する配慮が必要だったと思います。ちなみにアメリカでは、夫が泣きわめくシーンで大爆笑が起こるそうです。

と、見る人によってツボが違う本作。とってもおすすめですが、自宅でDVD鑑賞するのが賢明かもしれません。

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