mulkの日記

ざっくばらん

共犯

☆3.9 

「光にふれる」のチャン・ロンジー監督作。映像の美しさはそのままに、本作はさらにスタイリッシュに洗練された印象。

自殺した少女を偶然発見したことをきっかけに出会った若者が、さまざまな人間模様を繰り広げます。とはいえ、登場人物はごくごく限られているのですが。

いじめられっこだったアン・リーファイが、少女を発見した時に居合わせたイエやリンと友人になり、ホアンが予期せぬ出来事に見舞われた後にも、彼のついた小さな嘘に周りが翻弄されて歯車が狂っていってしまいます。

少女の持つ闇の動機が少し物足りなかったり、途中展開についていけなくなる場面などもありましたが、途中すこしひやっとするようなスリルな展開もあって飽きない。

もう少し、と思うことも多いのですが、俳優たちの魅力がそこを補っちゃうんですよねー。一番最後の最後でさりげなく結構インパクトのあるオチがあるんですけど、ちょっと胸がきゅんとなる。闇があるのにさわやか。それが台湾青春映画。

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