ディーン、君がいた瞬間
☆3.2
ジェームスディーンって、CMとかでよく見る人ってイメージだけで、未だに映画を見た事がないのです。そんなジェームスディーンの本質的な人柄や、彼を取り巻く当時の出来事が描かれているってことで、好きな方にはうれしい作品なのかもしれません。
話は淡々と進みます。主役はどちらかというと彼を追いかけるカメラマンのデニスストックだったんでしょうか、デニスがディーンと出会い、彼の才能を見出し、結構しつこく取材するんですが、同じ時間を過ごすうちにディーンの心もなんとなく緩んでいきます。
芝居だけが好きで、名誉や地位をまったく気にしない普通のナイスガイとして描かれていますが、なんともいえない孤独感とルックスの良さが、周りがほっとかない魅力にあふれる人物だったんでしょう。
エンドロールに流れるなんてことない写真が、当時苦労して撮ったものと思うと感慨深い。
デイン・デハーンはこのオファーを何度も断ったそうです。ちょっとジェームスディーンとイメージ違うかな、と思ってましたが、歩きタバコで写真を撮るシーンでは、あ、これこれ!知ってる!ってなりましたよ。あの独特の姿勢とか、相当研究したんだろうな。