mulkの日記

ざっくばらん

君の名は。

☆3.9

もはや社会現象となってすごい勢いになっちゃってるんですが、私も先日2度目をみて、客席の埋まり具合に驚いてきました。秀逸なレビューもたくさんあがって、人に語りたくなる映画なんだと思います。正直映画とレビューをセットで観るの、面白いです。

実は新海誠作品をあまり知らなくて、それまでは良く知らないアニメ作品に恐怖感を覚えてしまっていたのでほんとは避けたいと思ってました。会社で誰かが「細田監督が苦手でも大丈夫」っていってたのをきっかけに、「よし、行くか」となったのです。や、サマーウォーズとかは大好きなんですよ。しかし、ジブリ作品にもいえるのですが、主に人間関係の描き方においてレガシーな印象が拭えず、ちょっと敬遠気味でした。

会社での誰かの台詞のごとく、そんな不安は新海作品では無用でした。監督と年齢が近いこともあってなのか、従来のアニメの印象を覆すほどに(いや、覆した!)普通に青春映画としておもしろかったです。

とはいえ、なのですが、世の中がそれほどフィーバーするほどに熱狂的に面白いかというと少々疑問もあります。すっごい泣けるとかではないけれど、違う時間を過ごす二人の入れ替わり生活を通じて心が通いあっていく感じ(の中に、彗星や組紐なんかのメタファーが絡み合っていく)が壮大なファンタジーであり、なによりカタルシスがあった! RADWINPSのMVのようだという批判もあるけれど、チャレンジをしてたと思うし、なによりも彗星のシーンは圧巻でした。・・・あれ、やっぱり熱狂的に面白かったような気もしてきた。

青春とカタルシスは、シンプルだけど人の心を掴んでしまうもので、この手の海外映画(とくに台湾映画)に最近はまっている私は、この手のいい映画を邦画で観る事ができてとてもうれしく思います。

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