mulkの日記

ざっくばらん

少女

☆3.6

湊かなえ原作ものっていうだけで、結構過激な描写をちょっと高めなテンションでこわがりながらも楽しみたい、っていう期待値ってありますよね(ですよね?)

今回もそういった期待を持っておりましたが、ちょっと印象は違ったかも。描写は少しマイルドになり、主役の女子高生二人やそれを取り巻く人たちもそれほど不幸きわまりないわけでもなく。それぞれの人物が同じ環境で同じ時を過ごしながらもそれぞれの抱えているなにかがあり、群像劇的に描かれつつもどこかで一つの線となり、物語の終盤で回収していくさまは見事。映画全体のトーンを形作るお嬢様学校感の雰囲気と突然でてくる吾郎ちゃんの危うさ感だったり、異空間の雰囲気もなかなか素敵でした。

あとからじわじわよかったかも、と思わせる良作。

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