mulkの日記

ざっくばらん

たかが世界の終わり

☆3.4

難解で重たいのになぜか毎度足を運んでしまうグザヴィエドラン映画。驚異的な若い才能が次に作り出すものはどんなものかと興味がつきないんですよね。今回も本当にヒリヒリ×100くらいのインパクトだったー

舞台はとある口喧嘩の絶えない一家の物語。久しぶりに家族に会いに帰ってくる一人の息子が物語を作っていきます。と、いっても特別なことでもなく、シーンはひたすら家の中、登場人物も家族だけ。息子ルイは繊細な性格なんだけど、姉と兄、そして母も気が強くて顔を合わせると喧嘩ばかり。会話劇が続く中、緊迫のラストシーンへ続くわけなのですが。

家族って同じ形ってないと思うけど、一番身近な存在の唯一無二な存在であり、反面とても鬱陶しいものにもなりうるのだと思います。深い愛情ゆえのもどかしさを狭い世界の中、息が詰まるほどの思いにさせられ、観終わってしばらくしてじーんと感動しました。本作はカンヌの作品賞受賞したんですね。ほんとに恐ろしい監督だ。。

テレビ東京でカンヌ狙う番組やっていますが、河瀬監督じゃないですが、ああいう作品に山田孝之が出演するの、観てみたいなぁと思いました。

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