mulkの日記

ざっくばらん

きっと、星のせいじゃない。

病気を抱えた若者達が主人公なので、現実的な重みのあるお話なんですが、暗くなるだけではなく残された時間の中で経験する様々な出来事がきらっと輝きます。

両親の愛情を受けながらも生きることにやりがいを見いだせないヘイゼル、いやいや参加した患者達との集会をきっかけにガスと出会い恋が始まる。友達も出来ていたずらしたり傷ついたり、若者らしい青春時代をわずかな時間の中で送ることが出来ますが、他の若者と違うのはその時代に限りがあること。次第にガスの病状が悪化するも二人にとっては仕方がないことであり、死を受け入れる覚悟や残りの時間を精一杯生きる姿に胸を打たれました。

きれいごとが一切なく、両親の思いを感じるエピソードだったり、子供を思う演技というか、そういうのがちらっと見えたときにぐっときてしまいます。アクの強いウィレムデフォーがよいスパイスになっていた。

☆3.9


映画「きっと、星のせいじゃない。」公式サイト